プラシーボ効果とは?

  • プラシーボ効果とは?

「プラシーボ効果」。よく聞いたことのある単語だと思います。

「薬じゃないのに薬だと思い込み、実際に薬の効果が出てしまう」、

そこから広がって「効果がないはずなのに思い込みで効果が出る」といったようにぼんやりと意味を理解しているかと思います。

今回の記事はそのプラシーボ効果のお話です。

 

  • 偽薬効果

プラシーボ効果のプラシーボとは「偽薬」のことで、偽薬とは本物の薬に見えるが薬ではないもののことです。

ちなみに本物の偽薬は、薬理的な効果がないブドウ糖や乳糖が用いられることが多いようです。

由来はラテン語の「プラケーボー」で「私は(あなたを)喜ばせる」という意味です。

 

ちなみに偽薬を服用することで副作用などの悪い影響のみが出てしまうことを「ノーシーボ効果」といいます。

「この薬は発熱に効きますが、副作用として腹痛を起こすことがあります」と言って渡した偽薬を飲んで、

お腹が痛くなったらノーシーボ効果が出てしまったということになります。

プラシーボ効果は思い込みや暗示で成り立っているので、そういったものにかかりやすい人には効果てきめんです。

不眠症を訴える患者に対し、睡眠薬を継続して処方することが危険と判断された場合、

ビタミン剤を睡眠薬と偽って処方することがあります。今では禁止されている行為ですが、

以前にはプラシーボ効果を期待してそういうケースがあったといわれています。

 

  • 仕組み

プラシーボ効果が実際にどうなっているのかということに関しては、あまり明らかになってはいません。

2つのグループに同じ偽薬を渡し、Aグループには薬と言い、

もう片方のBグループには栄養剤と言ったところ、

Aグループに治癒効果が見られたことで発見されましたが、その仕組は解明されていません。

 

プラシーボ効果が実際に様々な病気に対する治療効果を持つ理由について、

生物学者のニコラス・ハンフリーは

「免疫システムを節約するための資源マネジメント機構が働いているのではないか」と推論しました。

人の体は病気や怪我をした時、それを治そうとする仕組みが備わっています。

しかし、その機能は病気や怪我をした時にただちにフル稼働するわけではありません。

その機能をはたらかせるのにもエネルギーが必要なので、

むやみに機能をフル稼働させたらただでさえ病気や怪我で弱っている体にダメージになりかねません。

なのである程度機能をセーブしようとするのです。

しかし、家族の介助や栄養の補給など、様々な要因によって「もう大丈夫」という安心が確保されると、

体はセーブしていた機能を解放し、病気や怪我の治癒にあてるようになります。

この心理的作用がプラシーボ効果の仕組みではないかといわれています。

 

  • 詐欺だ! 嘘だ!

こういったプラシーボ効果は詐欺や嘘の広告にも用いられます。

医学的にまったく根拠がないにも関わらず、

「このサプリを飲むとコラーゲンが摂取できて美肌になります」というような広告があります。

プラシーボ効果を知っている私たちは「どうせ思い込みなんでしょう?」と

プラシーボ効果を引き合いに出して断ろうとしますが、

偽薬業者は「効果を絶対に信じない人や人の言っていることを認知できない動物、幼児などにも効果があるので、

この商品はプラシーボ効果ではなく実際に効果が出ている」といったロジックを用いて買わせようとするのです。

気をつけてください。コラーゲンは胃から摂取できるものではありませんので

サプリを飲んでも美肌にはなりませんし3歳若返ったりもしません。

肌が若々しくなったように感じるのはプラシーボ効果です。

こういったプラシーボ効果を利用した偽薬業者に騙されないでくださいね。

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