
- インクのシミ
ロールシャッハテストとは、別名「インクのシミのテスト」とも呼ばれます。
テストで用いられる図形がインクのシミのようなのが由来です。
ちなみに本当にインクを垂らして乾かないうちに紙を半分に折り、
ついたシミで図形を作ったので「シミのような」ではなく「シミそのもの」です。
ロールシャッハテストは投影法と呼ばれる心理テストのひとつです。
投影法とは、その人が図形を見て感想を抱く時、自分の内心を投影しているのだという説に基づくものです。
花を見て「きれいだな」と思う人も「ミツを求めて虫が来そう」と思う人も、
反応は千差万別ですが、それは心の内面を花に投影しているからです。
ロールシャッハテストはそういった投影法のテストの代表的なもので、発明された1920年頃から今まで広く使われています。
職業適性診断や免許取得時の適性診断にも採用されていて、就職試験などでも取り入れられています。
では、実際にどういうものか見ていきましょう。
- やってみよう
ロールシャッハテストは10枚の図形カードを用いて行われます。
10枚全部の画像はあまりにもたくさんですので、
ネット上でできる無料診断テストなどでは4~5枚程度の画像が用いられるようです。
1枚だけ、試しにやってみましょう。
こんな画像を見せられ、「何に見えるか」「どの部分がそう見えたのか?」ということを答えていきます。
正解や不正解はないので、直感で自由に答えてもらって構いません。
絵全体でなく、画像の一部を切り取って「ここがこう見える」というのでも大丈夫です。
ちなみに、この画像だと「黒い服を着て向かい合った男の人」とか真ん中の赤いシミが「リボン」「チョウ」とか、
「端っこのインクの垂れが血に見える」とか「子宮」とか色々あります。
もちろんその他の見え方をしても全然問題はありません。
「こんな風に見えている自分は頭の病気なんじゃないか?」と不安になるかもしれませんが、
正解はないのでどんな見え方をしていても大丈夫ですよ。
「特に何も見えない」という人は、画像を縦にしたり逆さにしたりしてみてください。
画像はこの向きで貼りましたが、実は天地がないので逆さまにしてもOKです。
逆さにしてみました。何か見えましたか?
こういう風に、様々な図形を見て、それが何に見えるかと答えていくのがロールシャッハテストです。
被験者が答えた内容を整理し、統計化することで診断結果が抽出されます。
気になる方は「ロールシャッハテスト 無料診断」などで調べてみましょう。